ハロー・ボランティア
パリ2024五輪ボランティア 活動初日レポート:迷子から始まった国際色豊かなMPC

パリ2024五輪ボランティア 活動初日レポート:迷子から始まった国際色豊かなMPC

さわけんこと澤田です!

2024年7月9日、MPC(メイン・プレス・センター)のオープン日に合わせて、ボランティア活動が早くもスタートしました!

世界中のメディアの取材・情報発信拠点となるMPCでは、6000名以上にも及ぶメディアの方たちのあらゆるサポートをすべく、組織委員会の人たちと協力して私たちボランティアたちも活躍します。

MPCでは7月6日(土)にボランティア向け会場研修が実施されたのですが、私は未参加だったので今日が初めての会場入り。そのおかげでいきなりMPC入口がわからず迷子になって15分ほど彷徨うハメに。MPC入口は建物の外、左奥にある専用ゲートです。案内看板もなく非常にわかりずらいので、メディアのみなさんもどうぞ覚悟してくださいw

MPCの入口
MPCの入口

ボランティアの拠点 ボランティア・センター

パリ2024大会では、チェックインはオンラインで行うようになってますが、初日ということでPEM(People Management)担当の組織委員会の方たちが出迎えてくれて、記念品と交通費精算をしてくれました。ボランティアには、パリ市内・周辺の公共交通機関が無料で利用可能となるNaviGo Easyカードが提供されるのですが、サービス開始が7月15日以降となっており、それより早く活動が始まったMPCでは紙の回数券が支給されていました。

ボランティア全員にプレゼントされるSWATCH
ボランティア全員にプレゼントされるSWATCH

そして驚いたのは、SWATCHが全員にプレゼントされたこと。東京2020の時は、抽選でしたが、パリ2024では活動初日に全員もらえるとのことです。
ウォーターボトルの代わりにもらったボランティア・コンベンション特製カップ
ウォーターボトルの代わりにもらったボランティア・コンベンション特製カップ

さらに、本来はコカ・コーラ社提供のウォーターボトルが支給されるはずだったのですが、納品が間に合ってないとのことで、変わりに3月23日に開催されたキックオフイベント「ボランティア・コンベンション」のプラスチックカップが提供されました。

このボランティア・コンベンションに参加したというボランティアに話を聞くと「当日こんなカップはもらってない」とのことで、もしかしたらレアなアイテムなのかもしれません。売店で使ってたのかな?

ボランティア・センター内の休憩スペース
ボランティア・センター内の休憩スペース

ボランティア・センターには、ボランティアが休憩できるようドリンクやスナック類だけでなく、アウトドアチェアや寝そべったら気持ちよさそうなクッション、さらには卓球台やカードゲームなども用意されてました。

ボランティアのユニフォーム

ユニフォーム基本となるシャツ・パンツに加えて、ジャケットや帽子などもあり、どの組み合わせでいくか悩みます。全身グリーンとなる基本パターンよりも、白のジャケットをアクセントに加えた方がクールな感じがしましたが、カメラマンが着用するジャケット感もあって、ちょっと悩ましいところです。

ユニフォーム一式
ユニフォーム一式

そして悩むといえば、靴下の組み合わせ!グリーンでまとめるか、ピンクでまとめるか、はたまたミックスにするか‥‥。今日はピンクでまとめてみましたが、他のボランティアたちを見ると、グリーン派が多かった気がします。
どの組み合わせか悩むソックス
どの組み合わせか悩むソックス

フランス語の壁

この日のMPCのPRS(プレス)担当のボンラティアは、前半シフトが5名、後半シフトが5名の10名体制でした。内訳は

さらに、スーパーバイザーとして組織委員会からフランス人2名、セネガル人1名が加わって総勢13名のチームで非常にグローバルなメンバー。お互い何語を喋るかわからず終始英語で説明してましたが、会話しているうちに衝撃の事実に気づきます。

2名の中国人はフランス留学中の学生でフランス語ペラペラ。エジプト人はかつてカナダ・ケベック州に滞在経験がありやはりフランス語ペラペラ。ウルグアイ人もなぜかフランス語ペラペラ。セネガルはフランス語圏ってことで、フランス語が喋れないのは私だけっていう‥‥。

にもかかわらず、説明は最後まで英語。ボランティア同士の会話も英語で(突然フランス語に切り替わったりするけど)通してくれて、とりあえずは理解できたけれど、これは初日だったからであり、今後はフランス語率が大幅にあがりそうな予感です。

MPCでのボランティア業務はヘルプデスク担当。このポジションは主にスーパーバイザーたちの対応を見聞きして学ぶところ大なわけですが、いかんせんスーパーバイザーの対応がフランス語モード全開。全くもって聞き取れず、学びようにも、何言ってるかわからないので、学びようがない事に気づいて愕然としています。

なので、対応終了後に「今どういう質問だったの?どういう対応したの?」と聞きださなければならず、これまで以上に自主性・積極性が求められる現場だなと感じています。

とはいえ、たまにスーパーバイザーがメディアに対して言っている「C’est pas grave (大丈夫だよ)」「T’inquiète pas (心配すんな)」を聞き取るたびに、逆に私の心配はうなぎのぼりで増えていきます💦

食事

みなさんお待ちかねの食事タイム。前菜・パン・メイン・デザート・ドリンクの5点。前菜やメインはベジタリン用含めて複数種類用意されていて、その日の気分で好きなものを選べます。

お弁当タイプの食事
お弁当タイプの食事

メインは電子レジン時でチンするお弁当タイプ。肉がかなりボリューミーで東京2020大会で主に都内の会場で提供されたお弁当よりは満足感あるけれど、冷凍食品感は拭いきれず、可もなく不可もなくってところでした。

進化するボランティア環境

一応体制上はボランティアリーダーがいるのですが、ヘルプデスクは少人数で回すため、必ずしもリーダーがいるわけではなく、休憩管理とかは基本的に自己管理で行うとのことでした。今振り返ってみると、日本のスポーツ・ボランティア界では標準化されている自己紹介といったアイスブレイク的なアクティビティもなく、休憩もほとんど取れずに終わってしまいました。

スーパーバイザーも非常に若い人が多く、オリンピックは今回が初めてという方もいて、ピンバッジ交換のこともあまり知らない様子で、誰一人としてピンバッジ類をつけている人はいませんでした。一方、ヘルプデスクを訪れるメディアの人たちを見ると、しっかりピンバッジをつけている方もちらほら。こうしたオリンピック文化、ボランティア活動の進め方を提案・提言するのも、「経験者」である私たちの大きな役割だなと感じています。ヘルプデスクのデコレーションも今のところ皆無なので、これからどのように進化していくか楽しみです。

ボランティア有志が作成したオリジナルピンバッジ
ボランティア有志が作成したオリジナルピンバッジ

上の写真は、日本人ボランティア有志たちが作成した特製オリジナルピンバッジ。東京2020大会の経験を活かして私も大量購入。初日は緊張と様子見してたこともあってすっかり忘れてしまったけれど、2日目以降はしっかり配布・交換して、場の雰囲気を少しずつ盛り上げることに貢献できればいいなと思っています。

ちなみに、このピンバッジ。たまたまパリへの飛行機が一緒だったサッカー日本代表コーチと会話する機会があり、応援の意味を込めていくつかお渡しておきました。サッカー日本代表が決勝進出してパリに凱旋できますように‥‥

最高のボランティア実現に向けて

私の場合、ボランティア活動は午後からのシフトが多く、パリ入りする前は、午前中どこに観光しに行こうかずっと悩んでいたのですが、実際はマニュアル眺めながらGoogle Spreadsheetに情報をまとめたり、質問事項・確認事項をまとめたりと、「残業」状態で、観光する余裕ゼロ。でもこの初期の頑張りによって、他のボランティアが気持ちよく活動し、メディアの皆さんが快適に効率良く作業できるようにすることで、最終的には、世界中の方々の為になると思えば、非常にやり甲斐を感じています。まだ初日で、不安も多いところですが、楽しみながら頑張ります!

Created 2024/07/09 23:59
Updated 2024/07/12 14:16
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