たるみんです。東京マラソンというと、そのスケールの大きさと確立されたボランティア体制やボランティア品質の高さから、多くのボランティアがこぞって参加する、ボランティア界のキング・オブ・スポーツのような存在といえます。今回は、そんな東京マラソンの舞台で活躍するボランティアたちを応援しながら、様々な役割のボランティア活動の様子を見て回り、その魅力に迫ってみました。
まずは、大会の顔とも言えるスタートブロックでの活動です。スタートブロックではランナーの案内や誘導にボランティアたちはせわしなく動き続け、ランナーのサポートに徹していました。スタートブロックのボランティアたちの声かけはとても楽しそうで、近くで見ていた私たちにもそのワクワク感が伝わってくるほどでした。
次に、ランナーたちが走るコース(FOP)に沿って活動するコース整理。今年もランナーへのエールを送るのは基本的に制限された中での活動となり、ランナーに背を向けての活動が多くなりました。少し寂しそうなイメージはあるもの、沿道の安全確保も大切な役割。最寄の駅やトイレ、封鎖されている道路の横断方法の案内など、沿道の観客からの様々な問い合わせに対応していました。
この観客との積極的なコミュニケーションが大会を安全に成功させる大きなカギであることは言うまでもないでしょう。コース整理のボランティアの楽しみ方は個人で大きく異なってくると思いますが、逆に言えば「自分なりの楽しみ方を見つける楽しさ」がそこにはあるのかもしれませんね。
ランナーサポートは、ランナーが利用するトイレへの動線確保を担当していました。コース外にあるトイレにらんなーが安全に移動できるように、観客の流れを止めたり、トイレの利用状況を気にしたりと配慮がいっぱい。ランナーが続くと観客の方たちがなかなか道を渡れなくなってしまうのですが、そこはうまく調整して、タイミングを見計らって誘導するのがボランティアたちの腕の見せ所です。
自転車サポートは、道路封鎖している道路の反対側へ渡りたい自転車等をかついで運ぶ強力なお手伝いです。ただ単に運ぶだけでなく、丁寧かつ迅速に運ぶ姿はまさに縁の下の力持ちでした。
そして、給水ブロック。給水用のテーブルは思っている以上に大きく、何台も連なって、ランナーの水分補給に尽力しています。この日は風が強い日で、コップが飛んでしまったりすることもありましたが、そんな時でもボランティアたちは迅速に対応していました。同じ給水でもグループやテーブル毎にそれぞれの工夫があり、水がこぼれてしまったり、テーブルの下にコップが落ちてしまったとしても、素早く清掃がなされ、また元の整理整頓された状態に戻る様は本当に見事としか言いようがありません。整然として凛としたボランティアたちの姿は、「仕事の出来る人たちの集まり」のように見えて非常にまぶしかったです。
給水ブロックの活動は前出のコース整理と比べると、隣のボランティアとの距離が非常に近いのため、連携感やチーム感にとても溢れていて、チームワークの力がいかんなく発揮される「ワン・チーム」という印象を受けました。
そして最後は、フィニッシュブロック。このフィニッシュブロックの活動は一般の方からはなかなか見えないところでの活動となるため、レア感がとても大きかったです。ランナーのゴールを見守り支えるフィニッシュブロックの活動は、どの役割にもそれぞれの活動の楽しみ方があり、まさに十人十色な感じでした!
声出し応援も少しずつではありますがOKとするところも増えてきたので、ボランティア活動のミッションに「ランナーたちへの声援」を再び加えて、さらに一緒に大会を盛り上げていきたいですね!
あらためて、東京マラソンのボランティア活動を客観的に見ることで、ランナー・大会関係者・ボランティアのみんなが力を合わせてひとつの大会を作ってる様子がとても伝わってきました。何より各所での盛り上がりがもの凄く、それら全てがひとつに集まって、東京マラソンという巨大な「お祭り」を創り出しているんだなぁと実感することができました。